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目標の形骸化を防ぐ『PDSサイクル』と1on1活用のポイント

・ 2022/06/28 更新 ・ TeamUp

中長期の目標は形骸化しやすい

期初に立てた半期または年間目標等の中長期の目標が形骸化してしまった経験を持っている方もいらっしゃると思います。形骸化したまま期限を迎えてしまうのではなく、期初に考えた目標を中間地点で見直すことで、目標を再構築することが可能です。

Plan – Do -See サイクル

中長期の目標を運用する際に有効なのが、PDSサイクルといわれるPlan(計画) – Do(実行) – See(振り返り)を繰り返すサイクルです。PDCAサイクルとの違いは、Seeを実施した後、Action(改善活動)ではなくPlanに立ち戻るという点です。
今回はこのDoとSeeの観点から、期初の目標を立て直す方法を考えます。

Seeの工夫 – 振り返りの場を1on1で設定する

まずは期初からの『活動を振り返るための1on1』を設定しましょう。しっかりと時間を取って、目標にまつわるタスクの優先順位を適正化し、形骸化を回避しましょう。

振り返る際は以下の項目を参考にしてください。

1、目標の意味づけ
→ 「なぜ…」「目標達成は…」など、上司と目標の重要度の再確認をしましょう

2、目標の達成度
→ 上司と達成度について認識を合わせ、今後の活動に反映しましょう

3、目標の修正
→ 目標の軌道修正については上司と合意をして反映しましょう。

4、達成出来た点と出来なかった点
→ 達成度を確認したら、出来た点は何か?出来なかった点は何か?を内省し、
リストアップ=可視化して、活動の改善につなげましょう

これらのポイントを押さえ、1on1の中で振り返りを行うことで、期限を迎えたときの目標の意義は大きく変わっていくはずです。

Seeの価値 – 計画力習得の機会になる

Plan-Do-Seeサイクルを回す目的は目標達成ですが、効果として個人の成長にも寄与します。特にSeeの振り返りを実施することで、本人の『計画力』を鍛えることが可能です。

2006年に経済産業省が出した『社会人基礎力』は、2018年『人生100年時代の社会人基礎力』と形を変えつつも、現在でもその重要性が増しています。
https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html
社会人基礎力の『考え抜く力(thinking)』の1つに『計画力』があげられており、SeeからPlanの修正を繰り返すことによって、徐々に目標達成の道筋を計画する能力が構築されます。

Doの工夫 – 細分化する

振り返った後は、そこでの学びを実行に移しましょう。Doの工夫として『細分化』が推奨されます。

「今日一日で何をするか?」という点まで細分化されると、直近での動きをイメージできるため、他のタスクと比較して優先順位が落ちたり、達成までのイメージが描けずにモチベーションを下げたりしてしまうリスクを減らすことが可能です。

例えば、半年の目標が『開発中のプロダクトをリリースする』だった場合、
–  必要な技術をリストアップし、優先順位をつける(週単位)
– 「何が必要か」を上司にヒアリングし、アドバイスをもらう(日単位)
等のような週(もしくは日)単位まで細分化することで、やるべきことが明確化し実行しやすくなります。さらにこれらを実行することで、作業興奮によりモチベーションが高まるというサイクルに入ることができます。

Doの価値 – 作業興奮 –

Doの目的の一つに『モチベーションの向上』があります。
物事に取り組む前はモチベーションがあがらなくても、実際に取り組み始めると勢いがでて、やる気になるという経験はないでしょうか?
この現象を『作業興奮』といい、体や頭が動くことによって、ドーパミンが分泌され、やる気になっていくというメカニズムのことを言います。一般的に、たったの5分の実行でも効果があると言われています。つまり細分化されたDoを実行していくことによって、作業興奮によりモチベーションが高まるというサイクルに入ることができます。

まとめ

目標は形骸化して期限を迎えないためにも、中間地点で進捗を確認することが重要です。
・振り返りの場を設定し、メンテナンスを行うこと
・細分化し、日々実行可能なDoを実践すること
このような目標の運用を実施していくことで、期初に立てた目標を達成できるように動いてきましょう。

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