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直近2年離職率ゼロの強い組織は、「部下が主役」の1on1ミーティングから生まれる

株式会社 BearTail
取締役 篠原 啓輔 様

課題
  • 社員と役員の溝を埋めるために、コミュニケーションの機会が必要と感じていた
  • 働きながら「人生の目標」を叶えてもらいたいと経営陣は思っていたが、仕事以外のことについて話す機会がなかった
TeamUpを選んだ理由
  • 1on1ミーティングのログをExcelで残していたが、管理が煩雑だったのでツールを探していた
  • コストが許容範囲内だった
  • 部下に負担をかけないために、上司が1on1ミーティングのログを入力できるものが良かった
効果
  • 組織の雰囲気が改善された(直近2年間の離職者はゼロ)
  • 仕事以外でトラブルを抱えている社員も早期に発見し、サポートできるようになった
  • 中途社員などから会社への改善要望を吸い上げる仕組みができた

社員と役員の溝を埋めるために、人間的なコミュニケーションの機会が必要だった

──TeamUpを導入した経緯を教えてください。

篠原氏:実は当社では、TeamUpを導入する前から1on1ミーティングを実施していました。当社は2012年創業ですが、その後ずっと順風満帆に成長してきたわけではありません。サービスを成長させていくなかで社員と役員との間に溝が生まれてしまい、多くの社員が辞めてしまったことがありました。そのとき、「社内でもっと人間的なコミュニケーションをとる機会が必要だ」と感じたのです。

社員にとって会社は人生の一部でしかなく、仕事以外で「人生の目標」を持っている人もいるでしょう。私たち経営陣は、社員が仕事での成長を通じて人生の目標も叶えられるようにサポートしていきたいと思っていましたが、それぞれどのような人生の目標を持っているのかについて話す機会はほとんどありませんでした。そのような組織のコミュニケーション不足を補うために、1on1ミーティングを始めました。

Excelシートにログを残すという方法で1on1ミーティングを始めたものの、回数を重ねるとファイルの数が増え、管理が煩雑になっていきました。そこで、コストがそこまで高くないのであればツールを導入しようという話になり、TeamUpを使い始めました。特に社員には負担をかけたくなかったので、1on1ミーティングのログを上司が入力できる仕組みであったことが、TeamUpを選んだ一つの大きなポイントでもあります。

2年間の離職率はゼロに。トラブルを抱える社員も早期に発見できる

──1on1ミーティングを始めて、どのような成果がありましたか。

篠原氏:組織の雰囲気が大幅に改善されたという実感があります。特に、直近2年間の離職者がゼロであることも、1on1ミーティングで組織改革に取り組んできた成果と言えると思います。

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1on1ミーティングでは月に一度、先月話したことを振り返りながら、「今月やりたいと思っていたことができたかどうか」などを聞いています。普段から社員全員とじっくり話す機会をつくるのは難しいですが、強制的に時間を取れば、もれなく全員から話を聞けます。

業務以外のことについて振り返る機会を持つ意味も、とても大きいと思います。もし仕事以外でトラブルを抱えている社員がいれば、早期に発見できます。仕事以外のことでも、必要であれば弁護士に相談するなどして、解決に向けてサポートするようにしています。トラブルを抱えていると仕事に集中できなくなりますからね。

また、中途社員も多いので「前職ではこうだった」というような会社に対する要望が、1on1ミーティングの場で上がってくることもあります。そのなかで「これはすぐに対処したほうがいいね」というものについては、すぐに役員会議の議題に挙げて対応しています。1on1ミーティングは働きやすい環境をつくるのに役立っていますし、社員からも今のところ不満の声は上がっていません。

話しやすい雰囲気をつくって、「部下を主役」にする

──1on1ミーティングを実施するときに、気を付けていることはありますか。

篠原氏:とにかく「部下が話しやすい雰囲気をつくる」ように心がけています。例えば、こちらから言いたいことを言うのではなく、聞くことに徹して、主に部下に話してもらうようにしています。部下がうまく話せないからといって途中で話に割って入ると、部下の話を誘導してしまう可能性があります。1on1ミーティングの主役はあくまで部下。部下が本当に言いたいことを言えるようにするために、沈黙を恐れないことも重要です。

また、話を聞くときにはパソコンの画面ではなく、相手の顔を見るようにしています。会議ではパソコンでログを取りながら話すこともありますが、1on1ミーティングでは最初に前回のログを見て振り返るとき以外は、パソコンは閉じるか横に置いておくようにしています。ログの入力に気を取られると聞き手も気が散ってしまいますし、話し手の心理としても話しにくいように思うからです。

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1on1ミーティングの場ではノートにメモを取り、後でまとめて入力しています。非効率的だと思われるかもしれませんが、非効率なことがすべて悪いとは限りません。「部下が話しやすい雰囲気をつくる」という最重要事項を実現するためには、非効率的と思われるようなことが必要な場合もあるのではないでしょうか。

1on1ミーティングが組織改革の重要な役割を担っている

──BearTailを今後どのような組織にしていきたいですか。

篠原氏:会社をもっと成長させたい。そのために今はビジョンを再整理して組織力を高めることに注力しています。会社としては、「時間革命」を起こすサービスをつくっていくことを軸に据えていますが、このビジョンを実現するために「Customer Success(カスタマーサクセス)の実現」「Move Fast(より早く)」「Teamwork」という3つの言葉を組織に定着させていくことを目指しています。

各部署でも、「この3つを自分たちの部署の仕事で実現するには、具体的に何をしなければならないか?」という観点で意思決定をしています。朝礼のときに、これらを体現した社員の行動を褒め合う取り組みも行っています。「〇〇さんのあのときの行動は、チームワークを重視していて良かった」というように互いの行動を称賛することで、価値観を組織に定着させることができます。

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これから組織が大きくなっていっても、同じ価値観を持ち、同じ方向を見ているメンバーが集まってさえいれば、高い組織力を発揮してビジョンを実現していくことができると考えています。1on1ミーティングは、会社の価値観が組織にどのくらい浸透しているのか、みんなが同じ方向を見ることができているかを測るために重要な役割を担うツールだといえます。

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